こんにちは、ゆるりです。
これからハイブランドを扱うようになってくると、
ヨーロッパ圏からの仕入れが増えますが、
VAT(Value Added Tax)という現地消費税や送料などの
計算を誤ると利益に大きく響いてきます。
仕入に関する費用を正しく計算できれば、
ライバルの売価が定価で購入した場合に比べて
どのくらい安いのか?VIP価格や卸で仕入れているなら
どのくらいの割引を受けているのか?
もわかってきますので、繰り返し計算して
身に着けてしまいましょう!
バイマ 仕入価格を構成する要素
商品を海外から仕入れる際にかかる費用を分解すると
以下のようになります。
仕入価格=本体価格(+購入国内送料)+国際送料+関税+消費税+国内送料
ヨーロッパ圏から仕入れる場合は本体価格の計算が
ちょっとだけ複雑になるので注意してください。
今回は「Farfetch」というサイトを使って
「FENDI」の「By The Way」というバッグを例に
仕入価格を計算していきます。
「Farfetch」は日本語で見れるのはもちろん、
海外各国の言語に対応したページへ簡単に切り替えられるので、
仕入先としてだけでなく辞書的に使うのもオススメです。
■Farfetch
では、早速いきますよ!
1.本体価格
今回はこちらの商品を例に計算してみます。
「FENDI」の「By The Way」という人気ラインのミニサイズですね。
Farfetchの日本円価格では\185,760となっています。
ここでちょっとした小技なのですが、
ページURLの中にある「/jp」という部分を「/it」に変えて
キーボードの「Enterキー」を押すと、イタリア向けのページが表示されます。
フランスなら「/fr」ですし、他にもあるので調べてみてください。
※各ブランドの公式サイトも大体同じ感じで切り替えできます
こんな感じで変えると…
英語表記になりましたね!
ここで注目すべきはユーロ建ての価格です。
1,200ユーロ(VAT込み)と書かれています。
ブランド品は店舗、オンラインを問わず基本的に
「定価」で販売されており、ヨーロッパ圏では
どの国でも同じ価格です。
この商品だったら、イタリアでもフランスでも
ドイツでも価格は同じ1,200ユーロです。
じゃあ仮に1ユーロ125円だとすると、
本体価格は1,200ユーロ×125円=¥150,000
と計算したくなるところですが、ここで間違えないように…。
ページに記載がある通り1,200ユーロ(VAT込み)なので、
ヨーロッパ圏内で買う場合には
そのまま円換算して\150,000で正しいです。
しかし、VATという現地消費税はあくまで現地の税金なので、
ヨーロッパ圏外に済んでいる人が直接輸入して商品を買う場合、
このVATは免除されます。
国や地域によりますが、税率は大体16%~18%くらいです。
※中には免税してくれないショップもあります
日本からヨーロッパのオンラインショップで買い付ける場合、
もし表示されている金額にVATが含まれるのであれば
本体価格を計算する際に控除してあげる必要があり、
1,200ユーロ÷1.18(VAT18%で計算)
=約1,017ユーロ×125円=¥127,125が正しい金額です。
ハイブランドの場合値段が高いので、
このVAT控除を忘れるとそれだけで計算結果が
数万円変わってしまうので間違えないようにしてください。
アメリカから仕入れる場合はVATは関係ないので無視していいです。
2.国際送料
国際送料に関しては単純なので説明することも
あまりないのですが、各ショップごとに金額が決まっているので
仕入に関する費用として加算するのを忘れないでください。
一定の金額以上のオーダーは無料になったり、
サイズや配送方法で金額が違ったりしますが、
ヨーロッパから日本へ送ると大体3,000円~6,000円くらい
じゃないかと思います。
どこに金額が書いてあるかわからない!というときは、
ショップの中で「Shipping」や「Payments」「Terms & Conditions」
といった言葉を探してリンク先ページへ飛んでいくと
どこかに記載があると思います。
英語のサイトでは規約などもすべて英語で書かれています。
困ったときはGoogle翻訳にコピペして解読していきましょう。
どうしてもわからないときは、実際に商品をカートに入れて
購入直前の画面までオーダーを進めていくと
もろもろの費用が計算されて最終確認画面が出てきますので、
初利用のショップはこの方法で試した方が確実かもしれません。
3.関税、消費税
商品を海外から輸入する際は「関税」「消費税(日本国内)」がかかります。
※例外もありますが詳細は検索してみてください
実際に計算される関税や消費税の金額は担当する通関士によって
異なる場合も多いので、およその算出方法を押さえておけばOKです。
計算方法
課税計算のもとになる金額は「商品本体+国際送料」で、
商用の場合は合計額×100%、個人輸入の場合は合計額×60%が
課税価額になります。
※転売のために輸入する場合は商用扱いになるのが原則ですが、
通関士によって扱いがどうなるかマチマチなのが実態です…。
例)商品本体+国際送料が50,000円の場合
・商用:50,000円×100%=50,000円
・個人輸入:50,000円×60%=30,000円
また、関税率は商品の種類によって異なりますが、
・靴:30%
・靴以外10%
で計算しておけば大きく外れることはありません。
※素材によって関税率が異なります。
いちいち調べていると時間ばかりかかるので
ザックリ計算して出品しておいて、
受注した時に再計算してみるなど各自工夫してください。
【税関】主な商品の関税率
http://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/imtsukan/1204_jr.htm
消費税は日本国内で買い物する際と同じ8%です。
先ほどの例を元に計算を進めていくと、
【商用の場合】
課税価額:50,000円×100%=50,000円
・靴のケース:関税率30%
関税:50,000円×30%=15,000円
消費税:50,000円×8%=4,000円
・靴以外のケース:関税率10%
関税:50,000円×10%=5,000円
消費税:50,000円×8%=4,000円
【個人輸入の場合】
課税価額:50,000円×60%=30,000円
・靴のケース:関税率30%
関税:30,000円×30%=9,000円
消費税:30,000円円×8%=2,400円
・靴以外のケース:関税率10%
関税:30,000円円×10%=3,000円
消費税:30,000円円×8%=2,400円
となります。
4.国内送料
日本で商品を受け取ってお客さんに発送する場合は
当然日本国内の配送料もかかります。
セレブ層に好まれる配送業者もあるとかないとか
いろんな話があるので、懇親会の時にでも
さりげなく周りの人に聞いてみてください(笑)
まとめ バイマの仕入れ価格の計算
今回は商品を仕入れる際にかかる費用を
すべて解説してきましたが、工夫次第でコストを
抑えられる部分も当然あります。
このショッパー以上に売価が安いな…という場合は
何かしらカラクリがあるので、どの部分のコストを
抑えているのか商品ページや発送方法など細かく見て
分析してみてください。
こうやればこの値段になるのか…!?と気付けたら
自分のショッパーとしてのレベルがひとつ上がります。
では、引き続きがんばっていきましょう!
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