こんにちは、ゆるりです。
まさか「あの業界」で外注化とは想像もしませんでした。。
今回は外注化、それも「フル外注化」を取り入れ始めた、
あの業界のあのカリスマの話です。
そう知らない人はいないであろう、
あの型破りな弁護士が、経営難の高校を立て直すために
落ちこぼれの高校生を東大受験に挑戦させるということ革新的な内容で大ブームになった
漫画「ドラゴン桜」の作者三田紀房先生です。
ドラゴン桜(1) (モーニングコミックス)
なんと来年から連載が始まる「ドラゴン桜2」からは、
作画を完全外注化をする!というのを見かけて
あまりに衝撃だったので、書いてみました。
「ドラゴン桜2」制作についてのインタビューがYahoo!で公開されました。
週休3日、残業禁止、「作画完全外注」――漫画家・三田紀房が「ドラゴン桜2」で挑む働き方改革 https://t.co/ErNLNymiGS #Yahooニュース
— 三田紀房(漫画家) (@mita_norifusa) 2017年12月5日
目次
残業禁止に、週4日勤務。漫画家も働き方改革
僕も週刊ジャンプと週刊マガジンが教科書で、
子供の頃はキャプテン翼に憧れて、サッカーを始めたくらい漫画に影響を受けてた世代でした。
なのでもう漫画家の先生というと僕からすると神の域だったのですが、
僕の漫画家や事務所の仕事のイメージでいうと、朝も昼も夜もなく徹夜続きの不夜城の世界。
事務所の床で寝るような・・・(↓こんなイメージw)
しかしなんと三田紀房先生の事務所はというと・・・・
三田のアシスタントが働くのは9時30分から18時30分まで。
休憩は自由にとることができるが、残業は禁止されている。
彼らは原則週4日勤務で、長期休暇を含めて年間約160日の休みが与えられている。
「ちなみに、甲子園のシーズンも休み」と三田は笑う。
9:30から18:30までの勤務で残業なしとは、めちゃくちゃ「ホワイト(企業)」!
おまけに週4日勤務で、他の3日でアシスタントの方が、
創作活動などの時間に割けられるようにして、
独立したい人は次々と独立をできるようにしているとのこと。
働く人が優秀であっても優秀でなくても、
やる気ややりがいの搾取が行われる場になっているブラックな場って結構あると思うんですよね。
僕も例えば地域創生とか、NPOとか、介護の現場とかに仕事で関わることがあったのですが、
やりがいの搾取になってしまっている場面を幾度となく見てきました。
(意図してかしないでかは現場によりますが、、、)
おそらく想像するに漫画の世界も、さらにひどいブラックな現場が多いのだと思いますが、
三田先生はこの非効率に疑問を持たれたのでしょう。
漫画の仕事のフル外注化ってどこまでやんの?
あ、すいません。先生の写真を入れるのを遅れました。
こんなスマートな紳士が三田先生です。インテリジェンスを感じますな。
この三田先生、漫画界で初の試み
「漫画を完全フル外注化する」
ということですが、どこまでやるのというとなんと
「背景」だけでなく「人物」までも全てデザイン事務所に外注化!
もちろんしっかり先生の作品の世界観を作り上げるための指導は、きっちり時間をかけてしてきたようです。
まさにフル外注化でございます!!
画を書くのが漫画家の仕事何じゃないの?という誤解
しかしフル外注化というと、
「漫画書かないんじゃ、漫画家じゃないんでないの??」
って思われる人も多いと思うんですよね。
当初僕がバイマでフル外注化でリサーチもお願いしていると言った時も、
仕事とは自分が手を動かさないと仕事ではないのでは??
的に同じようなことを多々言われました。
現在大活躍のキングコングの西野さんも、絵本「えんとつ町のプペル」を分業で書くと言った時に
「分業制で絵本を作る」と言った時も、基本的にいつも怒られて、いつも鼻で笑われてきました。(ブログより)
バカなブログだな。今時、イケてる寿司屋はそんな悠長な修行しねーよ。センスの方が大事
寿司職人の“飯炊き3年握り8年”は時代遅れ? ホリエモンの斬新な考えとは 求人@飲食店.COM https://t.co/ST0fzYsHYU— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) 2015年10月29日
じゃ改めて漫画家は何をするイメージ?
では先生は画を書かないで、何をするのかというとこのようにおっしゃってます。
「僕はもう絵は描きません。シナリオを作って、構成をして、終わり。作画は全部おまかせする。手っ取り早く言えば、漫画界のアップルみたいなものですよ。アップルは設計だけ自前でやっていて、製造は海外の工場に任せているじゃないですか。それと同じことです」
an apple
フル外注化で「必要な部分」に自分のコア労力を集中できる
また先生はこのフル外注化によって、「業務効率化」を行うと同時に自分の労力の使う先についても語っています。
このやり方を選んだ理由は、業務の効率化のためだ。作画という仕事を他人に任せることができれば、作家は取材や物語づくりなどの必要な作業に自分の労力を集中させることができる。
これってバイマで言ったら、
・出品作業を外注化することによって、どういう攻め方を今後していくか、
市場のリサーチや戦略を考えることに労力を使うことができる
というのと全く同じだと思います。
仕事の視座をあげた時に、
「仕事の構造化」と「労力をどこに注ぐか」を考えていくと、
結果同じところに行き着くのだと思います。
まとめ 専業、副業、複業。どんな働き方にしても大事な視点
これから働き方改革が進み、今まで通り会社員1本で働く人もいれば、
色々な仕事をマルチタスクで行ったりする人もいると思います。
色々な組織を跨いで仕事をしたり、本当に数え切れないほどの働き方のパターンが出てくると思います。
今回の三田先生の働き方と、外注化の新しい漫画の仕事の進め方を見てもらえたと思いますが、
これから誰にとっても
「自分というリソースをどこに一番注ぐべきか?」
ということと、
「そのためにどのような環境や仕組みを作ればいいのか?」
ということを考えることは大事になってくると思いますよ〜。
それでは〜^^
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